土壌医検定 受験情報サイト



土壌医検定とは (2023年度の土壌医検定試験は2024年2月18日(日)です。)

                詳細は、9月中旬頃に土壌医検定サイトに掲載されます。


土壌医検定は、一般財団法人日本土壌協会が主催し、農林水産省、全国農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会等が後援している検定試験で、2012年度より毎年2月(2013年度は12月)に行っています。試験は3級、2級、1級(2013年度より)と3つの級に区分され、2023年度は、2024年2月18日(日)に全国20ヶ所で行われます。

試験に合格し資格登録の申請をすると
3級は 土づくりアドバイザー
2級は 土づくりマスター
1級は 土壌医 
と名乗ることができます。(資格を維持するため3年間ごとに一定の研鑽を積む必要があります。)
土づくりアドバイザー、土づくりマスターが誕生してからは10年、土壌医は9年になり、徐々に認知されるようになってきており、今後は農業の現場、あるいは土壌調査等で活躍が期待されています。
 土壌医は、農水省の土づくり専門家リストに、掲載をしてもらうことができます。


 2022年度の検定試験 (終了しました。)

 [試験日] 2023年2月12日(日)
  ・試験開始時間 午後2時からを予定
  ・各級同時間に実施のため併願はできない

 [申込期間]  2022年11月1日(火)〜12月15日(木)※郵送の場合は当日の消印有効

 [申込方法]  インターネット申込または受験願書の郵送

 [受験料] 
 1級 10,500円    ※受験料は消費税を含む
 2級  6,300円 
 3級   5,250円   3級は生徒割引の設定があり、高校生10名以上の団体は
           生徒1人あたり3,000円になります



土壌医検定の特徴

1.各級の資格・技術レベルと試験の出題範囲

(1) 3級(土づくりアドバイザー)
@土づくりアドバイザーは、土づくりに関する基本的知識・技術を有し、土づくりアドバイザーとして対応できるレベルにある者です。
A3級の試験は日本土壌協会が発行する参考書『土づくりと作物生産』(土壌医検定3級対応)から基本的に 出題されます。参考書のご購入は日本土壌協会でお求めになれます。
B3級は、土づくりと作物生育との関係の基礎知識が求められます。出題範囲は、土壌の化学性(pH、EC、 肥料成分等)、物理性(排水性、保水性、やわらかさ等)、生物性(土壌微生物の性質、土壌病害等)、肥料の種類や主要作物の施肥管理など広範囲の基本的知識が問われます。

 試験時間60分で三者択一50問のマークシート方式。
 合格目標は、50問中30問以上の正解となっています。

(2) 2級(土づくマスター)
@土づくりマスターは、土づくりに関して、やや高度な知識・技術を有するとともに、土壌診断の処方箋を作成できるレベルにある者です。
A試験は、日本土壌協会が発行する参考書『新版土壌診断と作物生育改善』(土壌医検定2級対応)から基本的に出題されます。
B2級は施肥改善の処方箋が作成できる高度な知識が求められます。出題範囲は、土壌化学性・物理性・生物性のほか、pHの矯正、物理性改善、土壌病害対策や主要作物の土壌管理等詳細な知識が問われます。

 試験時間60分で四者択一60問のマークシート方式。
 合格目標は、60問中40問以上の正解となっています。

(3) 1級(土壌医)
@土壌医は土づくりについて高度な知識・技術を有し、5年以上の指導実績又は就農し土作りに取り組んできた実績を有する者で、処方箋作成とともに施肥改善、作物生育等改善の指導ができるレベルにある者です。
A試験は、日本土壌協会が発行する参考書『新版壌診断と対策』(土壌医検定1級対応)から基本的に出題されます。
B1級の出題範囲は、土壌化学性・物理性・生物性のほか、農産物の生育障害と対策、環境負荷軽減と農作物の品質向上を目指した対策技術等の正確な知識が問われます。

試験時間は70分で25問の記述問題(配点25点)とマークシート方式の四者択一50問(配点50点)が出題され、試験当日に業績レポート(配点25点)の提出が課されます。
合格目標は、100点中70点以上。ただし業績レポートが20点以上に達していなければ、全体で70点以上でも不合格になります。

2.受験者の動向
土壌医検定の受験者の職業別統計では、一番に会社員(肥料・機械・土壌分析・種苗会社)、次いで農業高校生、農業者・農業法人、JAグループ、公務員、大学生・大学院生、農業大学校生、その他となっています。最近の特色としては会社員の割合が減って、農業高校生、農業大学校生、農学部系大学生、農業者が増えています。

3.各級の合格率
       

3級
2級
1級
2017年度
56.9%
30.5%
20.5%
2018年度
57.7%
29.3%
34.4%
2019年度
57.7%
30.5%
30.9%
2020年度
56.5%
31.9%
28.4%
2021年度
58.9%
33.3%
20.0%
2022年度
57.5%
27.9%
21.0%


4.受験の目的
(1) 資格の活用
合格し、土壌医、土づくりマスター、土づくりアドバイザーの資格を取得し、名刺等に資格を記載することで、土づくりに関する知識を取得している証として取引先などにアピールすることができます。また、学生などが就職を有利に進めるために資格を取得する場合もあるようです。

(2) 知識を習得し仕事に活用
 試験勉強を通して土壌の知識を身につけ、仕事に役立てることができます。農家の多くの場合は、これが目的になっていると考えられます。また、新規就農にむけた農業の基礎知識の習得のために、検定試験を受けられる方もいるようです。

(3) 知識を習得し趣味に活用
最近では、家庭菜園愛好家やガーデナーの方たちも土壌医検定を受験しています。これらの方々は、資格を生かすのが目的ではなく、試験勉強を通して土壌の知識を身につけ、より高品質の野菜や花、樹木を育てきたいということが目的です。そのような方に対しても首都圏土壌医の会は応援・支援していきたいと思っています。

5.合格後の研鑽の場
 土壌医検定を合格した後、その知識を維持、向上させていくためには、研鑽が必要となります。このために、首都圏土壌医の会等の地域土壌医の会や土壌医の会全国協議会が、合格者に対して研鑽の場を提供しております。
 首都圏土壌医の会では、会員の研鑽の場の提供に加えて、会員の活躍の場と、人的ネットワークの形成や情報交換ができる場を提供するために活動しております。